2019年10月25日(金)、聖心女子大学4号館/聖心グローバルプラザにて、「トピックセミナー(幼児教育)」を開催しました。
雨天による悪天候の中、会場には30名近い方にご参集いただきました。また、今回もSkypeによるライブ配信を行い25名以上の方にご視聴いただきました。
今回は、幼児教育をテーマに、文部科学省より日本の幼児教育の現況、お茶の水女子大学より日本の保育・幼児教育の特徴と可能性、JICAより幼児教育協力/民間連携事業、EDU-Portニッポンのパイロット事業実施機関である株式会社小学館集英社プロダクションよりベトナムにおける幼児教育事業の具体的な活動内容や成果についてご発表いただきました。
プログラム
時間 | 配分 | 講義名 | 講師 |
---|---|---|---|
14:30~14:40 | 10分 | 開会のあいさつ/EDU-Portニッポン概要 |
文部科学省 大臣官房国際課 国際戦略室 室長補佐 松永佳子氏 |
14:40~14:50 | 10分 | 日本の幼児教育の現況 |
文部科学省 初等中等教育局 幼児教育課 企画係・連携調査係 専門官 堀川拓郎氏 |
14:50~15:20 | 30分 | 日本の保育・幼児教育の特質と可能性 |
お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科 教授 浜野隆氏 |
15:20~15:25 | 5分 | 質疑応答 | |
15:25~15:35 | 10分 | 休憩 | |
15:35~16:05 | 30分 | JICAの幼児教育協力/民間連携事業 |
独立行政法人国際協力機構 人間開発部 基礎教育グループ 基礎教育第一チーム 企画役 徳田由美氏 |
16:05~16:35 | 30分 | ベトナムにおける日本式幼児教育・保育法を実践できる幼稚園教諭人材育成 |
株式会社小学館集英社プロダクション エデュケーション事業本部 マーケティング室 ビジネスデザイン課 課長 (兼)海外教育事業チーム 安田厚氏 |
16:35~16:40 | 5分 |
質疑応答/アンケート 閉会のあいさつ |
KRC |
16:40~17:00 | 20分 | 名刺交換 |
発表資料
■ 開会のあいさつ/EDU-Portニッポン概要
松永 佳子 <文部科学省 大臣官房国際課 国際戦略企画室 室長補佐>
文部科学省「日本型教育の海外展開推進事業(EDU-Portニッポン)」の概要について、最新情報を交えながら説明しました。
■ 日本の幼児教育の現況
堀川 拓郎 氏 <文部科学省 初等中等教育局幼児教育課 企画係・連携調査係 専門官>
今月から開始された幼児教育・保育の無償化、日本の幼児教育の現況に加え、幼児教育の歴史や近年の学術的なデータの説明を通して世界から見た日本の幼児教育の強みや特徴を紹介しました。
■ 日本の保育・幼児教育の特質と可能性
浜野 隆 氏 <お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科 教授>
幼児教育の考え方や日本の幼児教育の政策動向、子どもの主体的な活動・遊びを重視した日本の幼児教育の特質、日本と比較した途上国の幼児教育の特徴などについて、具体例も交えながら詳細にご説明頂きました。また、日本の幼児教育に関する動画より、外国人が指摘する日本の幼児教育の特質についてもご説明いただきました。参加者からは、非常に分かりやすかったという声が寄せられました。
■ JICAの幼児教育協力/民間連携事業
徳田 由美 氏 <独立行政法人国際協力機構 人間開発部 基礎教育グループ 基礎教育第一チーム 企画役>
世界の基礎教育を取り巻く現状と課題について、JICAが実施している基礎教育協力や幼児教育分野の協力事例を交えながらご説明いただきました。また、日本の民間企業の知見は他国の幼児教育においても有益だとの紹介もありました。参加者からは、海外支援の状況や日本の幼児教育の特徴・特質がよく理解できたとの感想が寄せられました。
■ ベトナムにおける日本式幼児教育・保育法を実践できる幼稚園教諭人材育成
安田 厚 氏 <株式会社小学館集英社プロダクション エデュケーション事業本部 マーケティング室 ビジネスデザイン課 課長 (兼)海外教育事業チーム>
2018年度EDU-Portニッポン公認プロジェクトとして、ベトナムで展開している日本式幼児教育に係る人材育成の実践について、背景や活動内容、活動を進めるにあたっての課題や教訓などについてご説明いただきました。参加者からは、実践における課題が興味深かったとの感想が寄せられました。
質疑応答では、Skypeライブ配信視聴者からも質問が寄せられ、活発な質疑応答がなされました。名刺交換会では、興味関心の近い参加者同士による積極的な交流がなされました。
次回のセミナーは、2019年11月8日(金)のベトナム分科会です。
詳細はEDU-Portニッポンメールマガジンならびに本ホームページをご確認ください。