EDU-Portニッポンでは今回、JICA人間開発部との共催により「国際教育協力共創セッション~ご関心の国や課題別で情報交換・ディスカッション・ネットワーキングをしませんか~」と題するセッションを9月5日に対面形式で開催し、34名の方に参加いただきました。
途上国における教育課題が高度化、多角化する中で、そのニーズに応えるため、民間企業、大学、地方自治体等、多様なステークホルダーが情報、ノウハウ、経験を共有し、パートナーとして国際教育協力に取り組むことが求められています。本セッションでは、民間企業からの経験共有、個別相談・情報交換を通じて、様々なステークホルダーがノウハウや経験を共有し、国際教育協力における新たな共創のきっかけづくりとなることを目指しました。
JICA教育・民間連携事業、EDU-Portニッポン事業の紹介に続き、ヤマハ株式会社、学校図書株式会社より、国際教育協力に民間企業が参加する意義、JICA技術協力プロジェクトへの参加が様々な形の教育協力に発展した事例、JICA民間連携事業、EDU-Port等のスキーム活用のメリットなどについてご紹介いただきました。
その後の個別相談会・名刺交換会では、インクルーシブ教育において、関係各国ではICTの利活用、障害者に配慮した施設設備、視覚・聴覚特別支援学校での指導法、特別支援学校教員の養成等に関心が高いことが共有されました。また、教育の質の向上・教員の負担軽減においてデジタル教材の果たす役割がある一方で、教材を展開する上で各国のインフラ整備の状況が課題であること等の意見交換がなされました。懇親会にも21名にご参加いただき、皆様が熱く語り合う姿が見られました。このセッションをきっかけとして、様々なステークホルダー間での共創を通じた教育課題の解決事業の実現につながると幸いです。