2019年3月8日
2018年10月22日―26日に、第10回マラウイ全国教員研修(INSET)がナリクレ教員養成大学にて開催されました。
国立大学法人福井大学は、2018年度公認プロジェクトとして、アフリカや中東地域において「福井型教育の日本から世界への展開」アフリカ・中東・日本の教師教育コラボレーション事業を実施し、両地域において国際ラウンドテーブルの展開と、教職開発拠点校の形成に取り組んでいます。
全国の中等教育における主に数学・理科教育にかかわる中央研修講師、地方研修講師、学校教員、大学教員ら計約300人が参加し、基調講演・研究発表・ラウンドテーブル・授業づくりを通して、「授業研究を通じた中等教育理数科教員の専門的力量形成」について知見を深めました。
ラウンドテーブルでは、はじめ戸惑いを見せていた参加者も次第に顔を寄せ合い、膝をつき合わせ、年齢や性別、立場を超え自分たちの地域や学校の現状を熱心に報告し合う姿が見られました。また、課題の共有に留まらず、生徒の探究的な学習をどのようにデザインできるか、そこでの教師の専門職学習コミュニティの役割など今後の展望を話し合うグループも複数見受けられました。
参加者からは「他の学校や地域の実践が聴けて参考になった」という声や、「自分たちの学校でも、教員同士が授業や生徒について気さくに話し合う時間と場所があれば」といった声が聞かれました。さらに、中央研修講師であるチャールズ氏から、来年度はマラウイだけに留まらず近隣の国や地域に参加を呼びかけ、アフリカラウンドテーブルへと発展させていく計画があることが述べられました。