2018年11月30日(金)、EDU-Portニッポン事務局は、芝浦工業大学が事務局を務めるGTIコンソーシアムシンポジウム2018に参加しました。同大学の取り組みは、2017年度応援プロジェクトに採択されたものです。
シンポジウム当日は350名を超える参加があり、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシアなど、海外の多くの国からの参加者が見受けられました。芝浦工業大学の五十嵐久也理事長および村上雅人学長の開会挨拶によると、GTIコンソーシアムの発足後3年が経過した今日では200を超える登録機関がコンソーシアムを通じて繋がっているとのことです。
同シンポジウムでは、コンソーシアムの重要な活動であるgPBL(global Project Based Learning)の3つの実践例が紹介され、現地企業の若手スタッフ、日本の学生の双方が、交流を通じてお互いの文化理解等、多くの学びがあり、同活動はグローバルリーダーを育成するのに非常に有効だとの意見が共有されました。同活動は、産学官の3者が連携することによって、それぞれに相乗効果が生み出されている好事例の一つではないかと感じました。
井上雅裕氏/芝浦工業大学副学長の総括では、GTIコンソーシアムの取り組みの特徴は実践のみならず研究を行っていることであると述べられました。今後は活動を通じて構築された強固なパートナーシップの中で経験を積んだ教員を増やすことが重要であり、新しい教育を創り上げていくためのこれらの最先端の取り組みを世界に発信していきたいとの意気込みが示されました。
芝浦工業大学がイニシアチブを取り設立されたGTIコンソーシアムは、産学官の重要かつ大きな国際的ネットワーク構築に貢献していること、多くの優秀な若手グローバル人材を育んでいることが、登壇者の熱気とともに伝わったシンポジウムでした。
本取り組みは、EDU-Portが目標とする「日本の教育の国際化」「将来の親日層の拡大」「日本の経済成長への還元」にも寄与するものと考えられます。EDU-Portニッポンでは、応援プロジェクトである芝浦工業大学の取り組みを、引き続き応援してまいります。
注:GTIコンソーシアム(Global Technology Initiative Consortium)は、日本と東南アジアに軸足を置き、産学官の連携を強化するために設立されました。東南アジアにおける産業現場の課題や各国の環境・防災等を含む社会課題を取り上げ、それらの課題を解決する過程を経て、教育の質の向上、人材の育成と供給、イノベーションの創出、産業競争力の強化を目指しています。
芝浦工業大学
GTIコンソーシアムシンポジウム2018報告
https://www.shibaura-it.ac.jp/news/2018/40180187.html