■事業概要
㈱ジャクパのベトナム現地法人であるジャクパ・ベトナムは、2021年8月にEDU-Portニッポン応援プロジェクトに採択されて以後、ホーチミンを拠点として日本式体育教室を展開しながら現地の子どもたちの心身の成長をサポートしています。
■体操は様々なスポーツの基本
ホーチミンには、日本人のお子様向けの幼稚園以外にも、日本式を教育方針として、日本の文化や様式を取り入れている幼稚園がたくさんあります。それらの園では、職員も保護者も健康志向が高く、ベトナムではあまり行われていないマット・跳び箱・鉄棒・平均台などを使用した日本式の運動に大いに興味を持っていただいております。ジャクパ体育教室では、健やかな成長の基礎となる幼少期の運動を専門的に指導しています。
■日本にて指導員研修
コロナ禍では当初計画していた研修が実施できませんでしたが、渡航規制緩和を受け、2022年5月、ついに日本本社にベトナム現地法人の指導員を招き、体育指導の研修を行うことができました。実際の幼稚園でも研修を行うことができ、本社のメンバーだけでなく、研修先の園長先生や職員そして子ども達との交流で得たものは大きいものとなりました。研修を終えたベトナム人指導員からは「最初はとても緊張したが、子ども達も先生もすぐに自分の名前を覚え、園内ですれ違った時も元気よく挨拶をしてくれたので、すぐに馴染むことができ、多くのことを学ぶことができました。」との感想がありました。
■ホーチミンにて体験レッスン開催・指導員スキルアップ研修
日本人トレーナーをホーチミンに派遣し、ベトナム人指導員に対するスキルアップ研修と現地幼稚園での体育教室体験会も実施しました。体験会では、トレーナーは補助として入り、ベトナム人指導員がメインで指導を行いました。体験会終了後に、ベトナム人指導員の良かった点や改善点等を伝えたことで、本人の成長を促すばかりではなく、日本人トレーナーとより強い信頼関係を築くことができました。
■現地幼稚園の正課として体育教室を開講
2022年9月30日、日本式を教育方針とする現地幼稚園にて、ジャクパ・ホーチミン支店で初となる体育教室体験会を開催しました。たくさんの子ども達が参加し、見学に訪れた保護者とともに大変盛り上がりました。そして同年11月に、ついに正課として、ジャクパ体育教室をスタートさせることができました。最初は消極的だった子どもも、今では大きな声で挨拶と準備運動をし、元気よく体を動かしています。子ども達が飽きないように、毎回少しレベルアップしたオプションを取り入れるように工夫をしています。親御さんからは「子どもは毎週とても楽しみにしており、習った事を自分にも教えてくれるのです。」等のお声を頂いています。この体験会を皮切りに、ジャクパ・ホーチミン支店では、複数の幼稚園で体験会を実施しており、好評をいただいております。
■今後へ向けて
昨今、ベトナムでは、共働き家庭が増えてきており、親にとっては信頼して預けられる教育環境を必要としています。我々は日本式体育を通し、身体を動かす楽しさを現地の子ども達に教えるだけでなく、幼少期の運動の利点についての講演会や現地指導員向け研修会も定期的に企画していく予定です。