公益財団法人 日本数学検定協会 (The Mathematics Certification Institute of Japan)
企業概要
【業種】
教育、学習支援事業
【主な事業】
■数学に関する技能検定の実施、技能度の顕彰及びその証明書の発行
■ビジネスにおける数学の検定及び研修などの実施
■数学に関する出版物の刊行及び情報の提供
■数学の普及啓発に関する事業
■その他この法人の目的を達成するために必要な事業
事業目的
「数学・算数検定」の実施を通した教員・生徒の数学力評価。数学への興味喚起と数学力向上に向けた学習支援
『数学・算数検定』の実施を通した教員・生徒の数学力評価と数学力向上に向けた学習支援の概要
フィリピンでは2006年から、カンボジアでは2009年から毎年数学検定を実施しています。累計志願者数(2016年時点)はフィリピンでは約1万5000人、カンボジアでは約2500人です。フィリピンでの検定受検者は生徒だけではなく教員も含まれています。
検定問題の現地化(通貨や物の現地化)、検定の告知、申し込み受付、会場準備、実施、採点などを現地の協力を得ながら行っています。
数学検定実施だけではなく、問題解説などのセミナーを通した学習支援を行い、現地の教員や生徒と交流しています。現地からは、「生徒の数学に対する恐怖が減った」、「数学の問題に図やイラストが多いのが新鮮だ」、「検定実施だけではなく、日本人が来て一緒に数学の議論ができることが有益だ」といった意見をいただいています。
海外には日本の「検定」というものがないので、「合格のメリットは何ですか」のような質問に現時点で具体的に答えることができません。しかし、興味を持っていただいた人には「学習目標の設定」や「自己評価」という目には見えないメリットを、その重要性を理解していただいている現地のパートナーと共に伝えています。
また、2013年にフィリピンを襲った台風30号(ヨランダ)の災害時には、検定実施校の協力のもと、被災地の子どもたちに文房具の寄付を行いました。
今後も現地のパートナーや教育省との関係も深めながら、検定と学習支援を継続し、数学に興味を持つ生徒、教員が増えるよう発展させていきます。