2017年1月16日
12月12日(月)三菱総合研究所にて、「トピックセミナー(高等教育)」を開催しました。
トピックセミナーは、海外展開をしている教育機関及びJICAによる事例紹介や質疑を通して、海外展開の機会や日本型教育の強みについて考えることを目的に開催しており、今年度は全3回の実施を予定しております。第2回の今回は、「高等教育」をテーマに開催しました。
■ 開会挨拶
小林 洋介 <文部科学省大臣官房国際課国際戦略企画室長>
文部科学省大臣官房国際課 小林洋介国際戦略企画室長より、本事業の趣旨・背景を踏まえた開会の挨拶がありました。
- 「日本型教育の官民協働プラットフォーム」を立ち上げた経緯についてご説明いただきました。
- 現在、人材育成は政府の重点的な支援分野として位置付けられていることをお話しいただいた上で、最近の官邸外交で打ち出された人材育成策をご紹介いただきました。
- G7倉敷教育大臣会合の成果文書「倉敷宣言」の中で、G7の各教育大臣は教育分野における国際的連携の重要性を再確認しました。この背景のもと、文部科学省では国際的連携を図りながら教育分野の海外展開をより一層推進していこうとしていることをお話しいただきました。
■ 海外展開教育機関の取組紹介
橋本 名津雄 <立命館大学情報理工学部 事務長>
「『大連理工大学・立命館大学国際情報ソフトウェア学部』の設置・運営について」と題して、立命館大学 橋本名津雄氏より、取組をご紹介していただきました。
- 橋本氏からは、大連理工大学・立命館大学国際情報ソフトウェア学部設置の事例をご紹介いただきました。
- この事例紹介の中でお話しいただいた学部設置の意義や課題等は、これから教育事業の海外展開を行おうと考えている参加者の皆様に大きなヒントとなった様子でした。
中村 奨 <長岡工業高等専門学校校長補佐(国際交流担当)電気電子システム工学科 教授>
「長岡工業高等専門学校におけるグローバル化の取り組み」と題して、長岡工業高等専門学校(以下、長岡高専)中村奨氏より、取組紹介を行っていただきました。
- 中村氏からは、海外から大きな注目を集めている「高専型教育」や長岡高専の目指す国際交流の在り方についてご説明いただきました。
- 国際交流に関する多数の事例を挙げていただき、その中で見えてきた現状の問題点や今後の展望をお話しいただきました。
■ JICAの基礎教育協力 -支援ニーズと連携の可能性-
梅宮 直樹 <独立行政法人国際協力機構人間開発部 高等教育・社会保障グループ 高等・技術教育チーム 課長>
独立行政法人国際協力機構(以下、JICA)梅宮直樹氏より、JICAの基礎教育協力の取組みについてご紹介いただきました。
- 梅宮氏からは、途上国における高等教育の現状をお話しいただいた上で、そのような現状の中でJICAがどのような協力を行っているのか、という観点で事例紹介を行っていただきました。
- また日本の教育の特徴・強みや、今後日本の大学と構築していきたい連携・協力関係の在り方について提示していただきました。
■ 質疑応答、意見交換
- 参加者の皆様から講演者の方々への質問を受け付け、パネルディスカッション形式でご回答いただきました(ファシリテータ:三菱総合研究所)。
- 参加者の皆様が抱えている教育の海外展開を行う際の課題について、克服するためのヒントとなるお話を数多くいただきました。
以上